2009年7月31日
09年の肖像「インド・ムンバイで」:片山通夫
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インドも多民族国家である。それに加えて、カースト制度が生きている社会が残っている。在大阪インド総領事館では公式には「カースト制度は滅んだ」と言うが...。
写真はムンバイの所謂スラムで撮った。港湾の開発で立ち退きを迫れらている町の一角だ。ほとんどテントと言ってもよい家が並ぶ。その中に足を踏み入れると、鋭い視線を感じる。カメラを肩から提げていたからなおさらだろう。
しかしスラムの人々は、ある意味では素朴であり、親切でもある。暑いのでバッグに入れておいたペットボトルの水を飲もうとした筆者を見て、写真の母親は無言で手招きして「ここに座れ」と小さな椅子を指差した。その椅子は今まで彼女が座っていた椅子だったので固辞したことは言うまでもない。代わりに写真を撮らせてもらった。
インドのカースト制度は今も生きている。彼女たちは「不可触民(=アンタッチャブル)」と呼ばれる「カースト外」の人々である。ヒンドゥー教における絶対的な身分制度であるカーストの外に置かれた人々。ちなみに筆者が持っていたペットボトルの値段と、彼ら、アンタッチャブルの日当と同じ程度だと後で教えられた。
2009年7月31日 08:57
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