2010年12月 4日
残波大獅子:Toyozato tomoyuki
読谷村残波岬にある彫刻家金城実さんと民衆との共同制作された残波大獅子。
初稿は週刊金曜日で目取真俊連載の「海鳴りの島から」第四回目に掲載された。
残波大獅子の右下には彫刻家金城実さんと元読谷村長山内徳信先生の二人に登場して頂く。
演出写真というなかれ。
沖縄について想いの深いお二人だからこそこの場所に似合うのだ。
沖縄の家を守るシーサーを彫刻家金城実さんのスケールのでかい作品に私は、沖縄の自立した歩みを象徴的に写真映像化しようと試みる。
朝早くから山内徳信先生を残波岬の残波大獅子の前にお願いして、彫刻家金城実さんを車に乗せて行く。
私の狙い通りの朝陽が残波大獅子を立体的に浮き彫りになる。
現場では山内徳信先生と彫刻家金城実さんを残波大獅子の前に立っていただいて撮る。
そうしたら山内徳信先生が撮影のアイディアを提案する。
せっかく金城実さんと一緒なのだから沖縄について話している所を撮ってみてはどうか。
即決定で大獅子の傍らで沖縄についてお話をしてもらう。
今思えば大獅子とお二人とを、広角レンズで遠近感を出して同じくらいの大きさに強調してみるという手もあったが、やはりメインは残波大獅子でよかった。
写真が出来上がって彫刻家金城実が帽子の影で顔が隠れてしまっているのに気づく・・・。
金城実さんには残波大獅子の作品が作者の顔ですからとお許しを頂く。
撮影が終わると緊張の糸が切れた凧のように私は、当時勤めていた写真屋さんの出勤時間を気にしていた。
せっかく山内徳信先生のお話を聞けるチャンスなのだが当時の私は仕事に穴を空けることを恐れていた。
糞真面目でした(笑)
山内徳信先生がそれに気づいて早く仕事に行きなさいとお心遣いをしてくれる。
その週刊金曜日の掲載号とは別に2Lサイズくらいの額装をして改めてその時のお礼をしに山内徳信先生の研究所へお伺いする。
日本国憲法をよく熟知し、それを武器にした読谷村長時代の山内徳信先生のお話は痛快だ。
いろいろためになるお話をお聞きした。
その後も『彫刻家金城実の世界』豊里友行写真録を今年2010年4月に発行する。
その写真集の表紙はこの時の思い出深い写真を選んだ。
その写真集は金城実事務局の買取のおかげで快調に2刷りまで行く。
めでたしめでたし~。
千冊を超える好調な印刷ぶりを記念して今週の一枚で『彫刻家金城実の世界』豊里友行写真録の写真を連載します。
よろしくお願い致します。

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